栃木百名山全山踏破を達成しました。ラスボスは第30座黒岩山です。(でも99でした。)
栃木・福島・群馬の3県の境界にそびえる名峰です。
奥鬼怒温泉、尾瀬沼、大清水、福島の台倉高山などのどこから入っても超ロングなワイルドルートです。八丁の湯に宿泊し、早朝のスタートから往復12時間を超える歩行タイムでした。
下山予定時刻を30分ほどオーバーしましたが、総歩行距離25kmを超える本当に大変な登山を満喫できました。
早朝5時半に八丁の湯を出発しようとしたら、急に小雨が降り出しレインスーツを着て出発、なんだかんだで30分はロスしてしまいました。小雨や霧は収まらず鬼怒沼への登りの途中で、雨で引き返す登山者もいました。
小雨の中鬼怒沼へ
しかし、今回を逃すと一年間登れないという半ばやけっぱちで鬼怒沼へと登りました。避難小屋で一休み、この後どうするか思案しました。天気が好転しそうな兆しが見られたので、決行することとしました。
鬼怒沼山の分岐までは一度行ってるので足取りは軽かったのですが、そこから先はそれほどの急登は無いのですが、鬱蒼とした林の中をリボンと踏み跡を頼りに山頂へとひたすら歩きます。
小さな尾根と谷を何回も登り返します。心が折れそうになり、足は棒のようです。何とか山頂へという強い思いだけが足を動かしてくれました。
途中だれともすれ違いませんでした。さすがにここまでくる登山者は少ないんだなと実感しました。
心の支えは燧ケ岳の眺望
燧ヶ岳がときおり顔を見せてくれたのが心の支え。なんとか、黒岩山分岐へと着きました。しかし、此処から先30分がヤブの中の急登です。
道迷いはないのですが、汗と木々に付いた露で全身びしょ濡れです。やっとの思いで念願の山頂にたどり着きました。
ここまで来たという達成感は素晴らしいものがありました。百名山達成で感無量です。
登頂するも下山が待っている
霧があり眺望がないのが残念でしたが、ラスボスに分かれを告げて程なく下山しました。同じ道を下るのですが、下山の長さがまた呆れてしまいました。途中、足が痙攣しそうになるのを塩分や水分、アミノ酸等を補給しながらなんとか鬼怒沼へ。
ここで、やっと登山者に会うことができました。避難小屋で一泊するとのことでしたが、お互いに情報交換をして別れました。
鬼怒沼を下る頃には薄暗くなり、八丁の湯で心配しないように電話をかけたいのですが、電波がない。
ようやく6時頃に、待望の電波が届き、夕食に30分遅れる旨連絡ができました。その後のビールが美味しかったのはいうまでもありません。