栃木百名山もいよいよ大詰め。最強のボスキャラならぬ栃木県で一番難しい山。大佐飛山へ
大佐飛山登山のスライドショーを追加しました。
昨年は寝坊して途中で断念しました。
今年3月に再度挑戦したのですが、雪が多すぎて途中でまた断念しました。
この日は風も強く、多くの登山者が早々と下山して来ます。途中の下山者から話を聞くと「風が強く雪の回廊は危険とのこと」でした。またも断念です。
確かに稜線は風を遮るものがない。
今回はあきらめて黒滝山手前から下山しました。
いよいよ三度目のチャレンジ
4月になって雪がずいぶん減りました。大佐飛山登山成功のレポートがヤマレコに増えてきます。子どもと一緒にファミリーで登ったレポもあります。
いざ決戦の時来る。2017年4月24日、早朝は風があり曇っていました。
でも前回と比べれば問題ない風。しばらく登ると風はやみ快晴の最高のコンデションになりました。日頃の行いのおかげかな???
先日の強風のためか、天空の回廊の雪は固まっており、チェーンスパイクで踏み抜きはほとんどありませんでした。
感動の山頂は遠く険しい道だった
総歩行距離約17km、標高差1000mの大佐飛山登山は無事に完了しました。
栃木百名山も残り三座です。
本当に快晴で素晴らしいコンデションの中に登山することができました。
天空の雪の回廊の美しさや、雪を冠した那須連峰の美しさがあったからこそ、山頂まで戸どりついたのだと思います。
ところで、大佐飛山はさほど急登ではない山です。
一番急なのは車を止めた林道からブラブラはしごを登り、百村山からの登山道と合流するまでの30分。この登りが最初で最大の難所です。
黒滝山山頂から大佐飛山までは3月下旬から4月上旬のこの時期だけに現れる天空の雪の回廊の上をひたすら歩きます。雪が緩み融けてしまうとこの道は鬱蒼としたヤブに閉ざされ人を寄せ付けません。
栃木山のグレーディングには無い山
栃木の山のグレーディングには、大佐飛山は掲載されていません。夏登れる一般のルートがないからなのか、環境省が自然保護地域と定めているのか、理由は定かではありません。
黒滝山までは体力度4で危険度はAと記載されています。
黒岩山から先はほとんどなだらかな稜線です。黒岩山山頂は比較的広い山頂で、登山道らしいふみ跡がたくさんあるので、リボンを頼りに満ち間違えのないように注意しましょう。
私も一度ここで迷ってしまいました。ふみ跡をたどったら、そこはテントで宿泊した人のふみ跡でした。素直に戻ればよかったのですが、地図を見ながら雪を掻きわけすれば登山道に出るとたかをくくっていて迷ってしまいました。最後は自分の足跡を戻りましたが、その時間ロスのために時間切れで下山しました。
黒岩山から大佐飛山までは雪の稜線上ですから体力度は5から6くらいでしょうか。危険度はBと言ったところでしょう。
大きくはみ出した雪庇の踏み抜きだけは注意して登りましょう。
天空の雪の回廊と、登頂時の感動は、この山にまさるものなしと言ったったところです。
大佐飛山は11時間かかるので、板室温泉水清館に泊まるのがおすすめ。
素泊まりがと安いですよ・・・