足利の名峰、「大小山」は佐野市と足利市の堺に位置し、足利の妙義山を最高峰とする連峰です。
大小山(妙義山)と記載されている地図もあります。足利市のHPを見ると、「大小山の山頂直下の崖にこの山のシンボル、『大小』の大きな看板が掲げられているとあります。
この文字板は、大小山の麓にある阿夫利神社(あぶりじんじゃ)に祭られている『大天狗』と『小天狗』にちなみ、無病息災を祈願するために掲げられたようです。
現在はステンレス製文字板が用いられています。総重量1トンを超えるものに復元されて掲げられています。この看板は、自分でもおかしいですが、お酒の名前の看板かなとずっと思っていました
栃木百名山第95座に大小山があることから、山の名前なんだと知りました。
スタートは阿夫利神社から
今回のルートは阿夫利神社(あぶりじんじゃ)の手前にある駐車場に車を止めて登りました。ここからの登山者が一番多いようです。
その他にも、足利病院口、大山祈神社、山川長林寺などの登山口が知られています。阿夫利神社(あぶりじんじゃ)登山口から大坊山ハイキングコースまでの軽い縦走コースを歩かれる方もいるようです。
阿夫利神社登山口から大小山ハイキングコースを登り、妙義山山頂、大小山山頂を通り、下山路は男坂と女坂がありますが、岩場のある男坂を下るコースを紹介します。
11月下旬、足利はいよいよ紅葉本番という時期に入ります。織姫神社の裏手にある織姫公園のもみじ谷は紅葉の名所として知られています。足利を取り巻く山々にはそれぞれ違った趣のある紅葉が見られます。
私の感動は二つ
私が感動したのは2つです。もちろん山々の紅葉は素晴らしく、この日も50台程度が停められる駐車場が朝のうちにいっぱいになるほど盛況でした。
2つの内の1つは標高309mの低山ではあるが、足尾産地の基盤となる層状チャートなどの露岩がこの辺りの急峻な崖を形成敷いているために、様々な崖がこの一体の自然景観を作り出しています。
ですから、それほどの急斜面ではないものの、登山道には多くの岩場があり登山心を満喫させてくれます。鎖場もありますので、十分注意して登山ください。
眺望の素晴らしい足利の低山
2つは山頂からの眺望です。300mの低山でありながら、大小山塊最高峰の妙義山頂は360度の展望が望めます。11月の勤労感謝の日を中心とした週末は天候も安定しており、関東平野が一望できます。
遠くは東京都庁の周辺のビル街や、スカイツリーを見ることができます。
さらに、空気が澄んで入れば、東には双耳峰の筑波山、南には雪を冠した富士山や北アルプス、西に赤城山、皇海山、鋸山、日光連山など、十を超える日本百名山を眺めることができるスポットです。
足利には独自の足利百名山が選定されています。ここ大小山(妙義山)頂きにはその第17座との山名板が掲げられていました。この一体は山を愛するひとが多いのか、途中の分岐路や戦時中に掘られたマンガン鉱の採掘跡や昼食におすすめな眺望抜群の岩場などを案内してくれました。年に何十回と訪れる人が多い足利の名峰でした。
山頂まで往復約2.5kmの道のりを昼食も含めて三時間半のハイキングでした。分岐路には見やすい表示版があり、道迷いもないっと思います。季節に応じた登山が楽しめる山だと感じました。