豊郷まほろばの道は、古代から現代までのお墓の歴史の道だった
宇都宮市の北西に豊郷と呼ばれる地域があります。以前は本当に田園風景が広がる地域でしたが、徐々に都市化の波が押し寄せています。宇都宮市の環状線から長岡丘陵に入ると豊郷台という団地があります。帝京大学の工学部や宇都宮市美術館もあり、市内から離れた憩いの場です。今回はこの地域に設定されている、豊郷まほろばの道の一部を歩いて名所旧蹟を紹介します。
スタートは宇都宮美術館の駐車場です。広い駐車場で公園もありたくさんの車で賑わっています。ここでトイレを済ませて出発です。林の中の石畳を下ります。落ち葉の中をいい雰囲気に歩いていくと正面に丘陵が見えてきました。紅葉の見納めですね。
右手の田んぼは秋になると一面のキバナコスモスで覆われます。左手に折れると環坂というレストランがあります。(詳しくはサイトを)素材豊かな人気のレストラン、予約だけでいっぱいだそうです。
右手に瓦塚古墳の小さい看板。車では見落としますね。ちょっと小高い丘に上がると、東側が開けた前方後円墳です。始めて来ましたが、古墳の看板が朽ちて見えなくなっており、もったいない気がしました。宇都宮市1番の古墳群だそうです。
古墳群から戻り少し歩きY字路を右に戻るように曲がります。程なく有名な?長岡百穴が見えてきました。古墳時代後期の斜面に掘られた古墳群です。桜の時期はきれいです。駐車場とトイレもあります。中も見られます。観音様の彫り物がありますが、もちろん当時のものでなく室町から江戸時代に彫られたものです。
西に向かうと宇都宮環状線に出ます。ここから右折して北道路に沿って北上します。北道路の下をくぐると小川にぶつかります。宇都宮市の中央を流れる市民憩いの釜川の上流です。
川に沿って北に進むと宇都宮カントリーの正門です。老舗のゴルフ場です。バブル時代はプレイ費だけで2万円越えだったような。ゴルフ場に沿って北に進みます。このあたりには新しい住宅地が見られます。小道を抜けると大きな駐車場が目の前に。栃木県総合教育センターの駐車場です。駅から離れた研修センターなので駐車場は広いです。右手に古賀志山が大きく見えてきました。
向かい側には栃木県農業試験場があります。スカイベリーはここで誕生しました。農業試験場の(プロジェクトXへのリンク)プロジェクトXが勉強になりました。
2つの施設の間を東に下ると田川の清流と田園地帯が広がります。ここから眺める宇都宮の山々そして、日光連山の山並みは好きな景色です。今日は日本海側からの雪雲が流れて男体山、女峰山は雲の中でした。田川に沿って歩き橋を渡ると馬力神と彫られた石碑とお社、そして馬頭観音像などが祀られています。昔から田川の水で栄えた農村の守り神でしょう。美術館へ細い道を少し上ると開けた芝生の公園に出ます。右に行くと宇都宮美術館です。旅する絵かき松本哲男展が介されていました。宇都宮市政百周年を記念して建てられた美術館と文化の森公園です。
今回は古墳時代の歴史遺産と、宇都宮の田園地帯を巡る散策でした。約3時間で10km。冬晴れの気持ちいいハイキングになりました。