備前楯山は足尾の中心にそびえる里山。備前の文字が足尾の歴史を物語る
備前というと吉備の国、岡山県が思い出される。なぜ、足尾のど真ん中に備前楯山があるのか。不思議に思うところである。岡山県といえば明治時代金・銀・銅山などで栄えたことが有名である。ここ足尾にも鉱山の技術者が大勢備前の国からやってきたのでしょう。
そんな経緯で足尾の前衛の山備前楯山という名前ができたのではと想像できる。
備前楯山を登るルートはいくつかあるが、ここでは一般的な銀山平から登るルートを紹介する。銀山平は足尾の町の南部に位置する足尾温泉かじか荘や銀山平キャンプ場が有名である。おすすめは、ソメイヨシノが満開を迎えるGWの登山である。ここ足尾の町は標高が高いため、ソメイヨシノが咲くのがGWである。アカヤシオとソメイヨシノが満開の時期の備前楯山登山は一番のおすすめです。
日光高速道路清滝インターから国道122号を左折し日足トンネルを越えると足尾の町です。道沿いにソメイヨシノが見られます。足尾の街を過ぎてわたらせ渓谷鐵道の鉄橋をすぎると足尾温泉・銀山平へ向かう道があります。左に折れると程なく銀山平キャンプ場がありますのでそこに駐車しましょう。駐車場は広くトイレもあります。満開の桜が楽しめます。
装備を整えてかじか荘の脇を上がると、皇海山、庚申山、備前楯山の登山口の印があります。右に折れて沢に沿って船石駐車場まで歩きます。車でここまで来ることもできますが、のんびり桜を愛でながら歩きたいですね。
ここから右に折れて登山道に進みます。標高差200mおよそ2.5kmの道のりです。道迷いはありません登山道に咲く花々を見ながらゆっくり登りましょう。程なく山頂です。日光方面や皇海山方面の素晴らしい眺望を見ながら一息しましょう。備前楯山というとおり足尾の町が一望できます。足尾の枯れた山を見ると足尾銅山の歴史が忍ばれます。
足尾から日光は熊が生息しています。途中にこんな熊の形跡も有るので、熊と出くわさないよう鈴を持っての登山をおすすめします。
足尾の遅咲きの桜を見て備前楯山登山楽しみませんか。