高原火山群の1座である新湯富士。釈迦ヶ岳や鶏頂山に比べるとあまり知られていない山
新湯富士は高原火山群の大きなカルデラの一部をなす火山で、未だに火山の名残噴煙を上げています。その噴火口の近くにあるのが新湯という奥深い鄙びた温泉です。
今回は、大沼園地に車を止めて新湯富士に登り、新湯で温泉に入って帰りは巻道で戻る計画としました。
ここは、塩原自然探求路に指定されているので、道標は朽ちていますがたくさんあります。石段もかなり昔に整備されたのでしょう。
石段でなく、火山礫がそのまま組んである登山道もいありました。雨に濡れると滑りそうです。この辺りは丁度ヤマツツジとレンゲツツジが見頃でした。
この山はオシダがたくさん生えています。いたるところオシダがたくさんあるので、原生林のようです。
30分も登ると山頂です。今回登りで会ったのは新湯方面からきた年配のご夫婦2人連れだけでした。1180mの新湯富士山頂は眺望がありません。すぐに登山道と反対側の新湯方面に向かいます。
途中オシダ園がありました。まさしくオシダ園です。オシダしかはえていないようですね。
20分ほど歩くと、視界がひらけ噴気孔が現れます。高原山が火山である証拠を長年残している噴火口です。正面の旅館群れが新湯温泉です。
新湯に近づくと分岐に出ました。右が新湯方面。左がヨシ園を経由し大沼に戻る下道です。帰りはこちらを行きました。温泉神社は整備されているという感じは受けなかったものの、歴史を感じさせる神社でした。
新湯側の新湯富士登山口です。温泉神社の鳥居をくぐって山に向かいます。せっかくですから新湯の硫黄泉に浸かりました。いくつかのホテルや旅館でも日帰り入湯できますが、せっかくですから公衆浴場寺の湯に入りました。天然の硫黄泉で石鹸もシャンプーもシャワーもありませんが、かけ流しの温泉を十分堪能できました。300円は安いですね。
帰りは、温泉神社の鳥居をくぐり巻道をヨシ園方向に向かいます。しばらくはちょっとした登りとなります。ヨシ園は丁度レンゲツツジが見頃でした。沢山のレンゲツツジとヨシの群生が綺麗にコラボしていました。
お昼に利用と新しい木道の展望所に着くと。何やら沼から出てきたような足跡。なんか、熊に見えるのですが。 一人なので、怖くなりここでお昼早めました。
ヨシ園のヨシはまだ枯れているようです。手前の池塘にはワタスゲの綿毛が有りました。ヨシ園の奥には今日登った新湯富士が見えます。
全行程4.5km、標高差150mの散策は、昼食と温泉交えて約3時間ののゆったりとした森林浴ハイキングでした。