朝日岳は急峻な頂きがある栃木県那須の名峰、混雑時は手前の大丸から歩くのが早い
那須岳とは、茶臼岳、朝日岳、三本槍岳の総称である。その中でも頂上付近の山容が急峻なのは朝日岳です。茶臼岳はロープウェイを使えば、ハイキング気分で登れますが。三本槍はアプローチが長いこと、そして朝日岳は頂上付近が岩場で危険が伴うことなどから、それなりの装備が求められる山です。
紅葉の時期は朝の五時前から、ロープウェイ駐車場は渋滞です。それでも、大丸駐車場から先の道路は駐車場が空くのを持つ車で数珠つなぎとなり身動きが取れなくなります。大丸駐車場を利用して峠の茶屋まで向かうのが懸命です。晴れ渡っていれば、ロープウェイの様子や茶臼岳、鬼面山などの山々の景色は圧巻です。
30分ほど渋滞を横目にして歩くと峠の茶の駐車場に到着します。ここまでは、準備運動のつもりで体や足を慣らしながら有るきましょう。此処から先はトイレがありませんから、トイレと水の補給を行って出発します。登山道を少し登ると登山指導所と登山ポストがあります。朝日岳方面に出かける方は必ず入山届を出しましょう。
峰の茶屋避難小屋まで約1時間です。前半は眺望はありませんが、途中からは絶機が現れます。しかし、この登山道は風の通り道であるため、気圧配置によっては晴れていても強風が吹き荒れます。強いときは飛ばされる危険性がありますから、登山はあきらめましょう。天気が良ければ茶臼岳の日本の角や朝日岳の頂上付近が望めます。青空が眩しいです。
峰の茶屋避難小屋は、茶臼岳と朝日岳方面の分岐にあります。かなり古い無人の小屋ですが強風時や雷のときは助かります。ここでしばらく休み、朝日岳まで1時間のアプローチとなります。途中剣ヶ峰を迂回し、朝日の肩から右に山頂を目指します。剣ヶ峰周辺は滑って勝田区の危険があります注意して歩きましょう。朝日の肩からはがれ場です。落石に十分注意して山頂を目指しましょう。
朝日岳の山頂は狭いので多くの人がのんびりと展望を楽しむことはできませんが、豆粒のような人がたくさん山頂にいるのが見えてきます。旭の肩から山頂方面です。ここを登れば山頂です。振り返ると茶臼岳の勇姿を見ることができます。
那須の山々には、道標がこまめに設置してあります。標高や緯度・経度が向かう方面が記載されています。晴れていれば道迷いはありませんが、ガスっていたり、吹雪くと見えませんから十分注意してください。
南に茶臼岳、北の奥には裏那須の大倉山、三倉山の稜線が美しく座っています。
時間があれば、隠居倉や三本槍ヶ岳まで足を伸ばしましょう。那須の秘湯三斗小屋温泉もおすすめです。熊見曽根から隠居倉まで1時間15分。帰りは峠の茶屋までや1時間です。
峠の茶屋につく頃には、渋滞もなく駐車場にも空きが目立っていました。秋の素晴らしい好天の中の朝日岳登山は、全行程10km、約6時間半の登山です。那須の素晴らしい自然を満喫してみませんか。