女峰山とともに日光を代表する山は男体山です。例年5月5日が開山祭ですから、この日に登拝門が開かれ男体山に登ることができます。10月25日までが登拝期間となっています。中宮祠にある二荒山神社の登拝門(1280m)から登るルートが正規ルートとなります。まだ登山を始めたばかりでこのルートは結構厳しいと思っていました。いくつかレポートを見ると男体山の裏側を通る裏男体林道を志津乗越(1785m)手前まで車で行くと約500m標高差を稼げることになります。これなら、行けそうだと思いチャレンジしました。
二荒山神社中宮祠を通り過ぎ戦場ヶ原まで車で上ります。三本松でトイレ休憩。ここか光徳牧場が最後のトイレになります。光徳牧場の手前から裏男体林道を車で志津乗越手前まで入りました。このときも林道周辺は駐車禁止の看板がありました。今は4km手前の梵字飯場跡に新しい駐車場ができて、ここまで車は入れません。新駐車場から往復8km、標高差約300mを歩くのでは体力度がかなり違います。
志津乗越からは、標高差が小さいだけでなく斜度が表から登るよりゆるいのでおすすめの登山路だと思いました。子供でも結構登っています。志津乗越から5分ほど男体山方面にあるくと志津の避難小屋があります。しっかりとした避難小屋で、男体山と女峰山を縦走するときなどは利用されているようです。号目ごとに分かりやすい標示が有るので励みになります。
約2時間ほどで山頂まで登ることができました。この日は残念ながら山頂は霧の中で眺望はありませんでした。しかし、大勢の登山者で賑わっています。
大きなお社や光り輝く剣など信仰の山の印象が強い山でした。もちろん、日光開山は勝道上人ですから。昔から信仰の山であったことは間違いありませんね。
山頂にガスが掛かっていたのは、次回は二荒山神社登拝門から登りなさいという神様の思し召しと考え、再チャレンジを二荒大権現様に宣言して下山しました。裏男体林道は、平成27年9月の東日本豪雨で通行禁止になり、その後素晴らしい林道に復旧しました。しかし、その道路が今は通行止め。何のために復旧したのだろうか。栃木県と二荒山神社の見解の違いなのか。栃木県の素晴らしい自然を多くの方に利用してもらうために、裏男体林道の活用を期待しています。ご意見いただければありがたいです。