New ヤマップがグループ登山の位置共有をリリース
グループ登山中にお互いの位置がわかる機能を12/11リリースしました
全員がヤマップユーザーであり設定時には電波がある必要がありますが、今回のような遭難には有効かもしれません
全員がヤマップユーザーであれば、各自がGPSで位置管理できているので、遭難する確率は少ないとは思います・・・
Google・mapの「現在地の共有」機能は登山の際に使えます
わずかでも電波がある場所を通過すれば、その時の位置が相手に表示されることが分かりました
夫婦山に二人で登り位置情報を確認しました
11時33分には私と友人が同じ場所にいるように表示されています
このとき私の第2SIMのPovoは4Gでしっかり電波を捉えています
11時57分私が山頂にいたときは、4Gでなく3GのH表示なので低速です
友達の位置は先ほどと同じ位置に「23分前」と表示されていました
電波があれば常に最新の位置情報が見られます
つまり、Google・mapの位置共有では、電波を送受信できない状態でも、最後に送受信できた位置と時間が示されることが分かりました
では、遭難などのトラブルが発生後どのくらい最後の位置が共有されるのか実験しました
今のところ、少なくても20時間は共有されていました
思うに24時間までは保存されそうです・・・
十分登山でも使える機能ですね・・・
「現在地の共有」の設定方法は後半にあります
栃木県の那須岳では2023年の秋に2件の死亡事故が起こりました
事故にはそれぞれ様々の原因があり、安易にそれを批判することは避けなくてはいけません
しかし、今後このような事故を少しでも無くすために「位置情報の共有」の有効ではないかと考えました
皆さんの意見もまとめたいと思っています
よろしければ、下記のアンケートに回答ください
このアンケートはグーグルフォームで筆者が作成しました
このアンケートではメールアドレス等の個人情報は一切収集していません
質問内容は、登山歴、位置情報の利用の有無、利用アプリ、利用しない理由の4つです
結果についてはこちらに掲載するとともに、様々な機関を通して啓発したいと考えています
11月26日現在の結果です
19名の方から回答をいただきました
使い方が分からなかったり、めんどくさいという方がいます
この調査はヤマレコの「日記」にも掲載したため、ヤマレコを利用している方が増えました
使わない理由として
地図情報をアプリに頼らない人も多いのでしょうか。
仕事の入山では不要。遊びの場合、そこまで対策が必要な場合身の丈に合わない山域であると考えているから。
という回答が有りました。
自分の技量に有った山域を選ぶのも登山の技能なのでしょう。
Xでのアンケート結果
簡単ですが、Xにてアンケートを実施しました
私のフォロワーなので、登山に関心の高い104名の方から回答をいただきました
この結果から
ヤマレコやヤマップを活用している方は「位置情報の共有」を過半数の人が利用していることが分かります
一方グーグルマップによる「位置の共有」は認知度が低いようです
共有を使っていない方が30%いましたが、高齢者や初心者に聞くと更に増えると思います
そういった方にグーグルマップなどの位置情報の共有を啓発できたらいいのかと思っています
2件の事故の概要
10月6日朝日岳周辺で4人の登山者が死亡した
天候不順による低体温症が原因ですが、避難所から400mの位置にいたことが分かっていれば、1人でも助けることができたのかもしれません
11月22日の茶臼岳の事故は新聞等によると、登山道のないロープウェイの中間地点付近で発見されたとのこと
連絡を受けても、このあたりはさすがに夕方の捜索は不可能です
なぜそこに行ったのかは分かりません
暗くなってしまったので山麓駅の方へ下ってしまい、力尽きたのかとも考えられます
近年の栃木県内の死亡事故
GPS機能を利用していれば防げたかもしれない
結果的に2件とも、スマホの電波が無かったりバッテリーが消耗したりして通話での連絡はできなかったのだと思います
登山中に電波が無いのは常ですが、それでも登山道中には見通しが開けている場所などでかすかに電波を拾うことがあります
そんなときにGPSの情報が誰かに繋がっていたら、捜索の範囲がかなり限定されるのではないかと考えました
また、もし自分の位置を伝えるために電波のある場所に行くとしたら、山を下ることはしないと思います????
遭難時に山を下る危険性を回避することにもつながると思いました
GPSの位置共有の方法
登山アプリではGPSの位置を自分だけでなく家族などに共有する機能が有ります
ヤマレコの場合
ヤマレコは「いまココ」アプリを使って家族などと位置情報が共有できます
こちらは友達に送った登山の位置情報です
道中電波がない場所もたくさんありましたが、山頂などで経過を転送できています
しかし、これを友達が見るためには「いまココ」アプリを両者が使えること、コードかバーコードを送付して入力してもらうことが必要です
YAMAPの場合
YAMAPは「見守り機能」で家族などと位置情報が共有できます
受け取り側はヤマップアプリをインストールしなくても利用できます
どちらも優れた機能なのですが、それぞれのアプリにある程度使い慣れていないと使えないのが難点です
Googlemapの共有機能の使い方
Googlemapには「現在地の共有」機能があります
自分の位置が常に相手に分かってしまうので、登録するのを躊躇する人がいるかと思います
この機能では、共有する時間が1時間毎に指定できるのでそこは安心です
こちらが電波の弱い場所にいた際の友達が確認した画像です
2分前に足尾町の松木渓谷手前にいたことが分かります
最後に電波を拾った位置が分かれば、遭難時の捜索はかなり容易になるのではないでしょうか
操作の手順は極めて簡単です
Googlemapアプリを開いて、右上の丸いアイコンを開くとこのようなメニューが出ます
メニューの「現在地の共有」をクリックすると
-や+ボタンで共有する時間を設定するか、もしくは「無効にするまで」かを選択します
その後、共有する人のメールのアイコンを選択すれば設定完了です
相手は届いたメールを開いてその中に表示されるリンクをクリックすれば位置情報が見られます
いかがでしょうか
登山届を出すことや自分の位置をGPSで確認することは結構やられています
しかし、「位置の共有」は登山の造形が深い方でも3割の方が利用していないことが分かりました
理由としては、「使い方がわからない」、「めんどうである」、「共有する相手がいない」などです
ちょっと練習すればできるので、ぜひやってみてください
グーグルマップの位置共有の注意点
グーグルマップの場合、注意したいのは設定した共有時間が経過してしまうと共有が解除されることです
6時間程度の登山時に、位置共有も6時間に設定したとします
6時間経過する前に相手が開けば、電波が有った最終地点を見ることができます。
6時間経過してしまうと相手の位置情報が過去も含めて見られなくなります
登山の際は「無効にするまで」の設定を選択しましよう
登山による悲しい事故を少しでも減らすために、このグーグルマップの位置共有機能を普及してみませんか???
LINEによる位置の共有
Lineによる位置共有は電波が送受信できる場合にこちらから相手に位置を送信できる仕組みです
レスキューの方が遭難の電話を受けたとき、自分の位置を伝える手段として使っていると聞きました
こんなふうに、文字や写真のかわりに自分の位置を転送できます
欠点は遭難時に電波がないと送信できないということです
警察庁「山岳遭難セーフティーカード」
印刷して持っていると便利です
こちらのQRコードを読み取ると、自分の位置情報法を警察に知らせてくれます
ただし、電波がある場所でないと通知できません